多拠点生活をしていきたいと思ったことはありますか?

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まさかの、ヴィクトリア朝時代、オスマントルコ帝国が終わりを告げ始めた、第二次世界大戦も始まろうというその時分を生きた女性がしています。

「砂漠の女王」という異名を持つ、イギリス人の女性です。

イラク建国の立て役者として、今でも慕われています。



そんな、ガートルート・ベル。
映画化もされています。
ニコールキッドマンが主役を演じております。



砂漠の風景が、荘厳で美しいです。

裕福な家庭で育ち、オックスフォードを優等で卒業したガートルート・ベルが魅了されたアラブの人々、暮らし、生き方。

自身の恋愛に翻弄されつつも、どうしても魅了されて、自分の居場所であると感じる砂漠を旅することを譲らなかった、考古学者でもあり、詩人、諜報員でもあります。

砂漠の民(ヴェトウィン)の部族間の争いに巻き込まれ、旅の中で巡りくるさまざまな危険を、尊敬の意を込めて文化を理解し、持ち前の度胸と信念で乗り越え、種族間を超えてつながりをつくる、強く、気高い、女性のカッコよさがあります。


そんな映画の原作となったノンフィクションでもある、書籍です。



1900年代初頭。オスマントルコ帝国の支配が揺るぎはじめたころ、ひとりの英国人女性が中東を研究のために訪れていた。その名はガートルード・ベル。鉄鋼王の裕福な家庭に生まれ、ヴィクトリア朝時代の英国にあってオックスフォードを優等で卒業した才女である。考古学を研究していた彼女は、やがて東方に深く傾倒し、ついに現地へ向かう。そこで、「アラビアのロレンス」ことT・E・ロレンスと出会い、砂漠の民の流儀を知り尽くしたうえで諜報活動に従事、現地の人々と共に生きる道を選ぶ。しかし、大戦の激化とともに、ガートルードは英国民としての誇りと、イラクへの愛の狭間に立たされ、苦しい立場に追いやられることに…。いまなお「イラク建国の母」として現地で深く慕われているガートルード。ひとりの偉大なる女性の、波瀾に満ちた生涯を描く、感動のノンフィクション。

自分の生きる場所を知っていた女性。砂漠を旅することが自分らしさとして貫き通した、力強く、賢い、恋にも全てをかけた女性の生き様。

女は強し。
ガートルード・ベルは、男性ですら、大学を出ることがまだまだ珍しくあった時代にオックスフォードを優等で卒業。
イギリスの社交界では、窮屈さしかなかった才女でもあり、自分の生き方を自分で決めた、革新的な女性でもあります。

最後

生き方は自分が選んでるからこそ。
自分の目指すものを明確に!

・魅了されるくらい打ち込むこと
・その先を当事者として考えて行動すること

人生でその選択をし続けたガートルートベルは、素敵な女性ですね。

島袋尚美